遠くに行きたい

自閉症児と自身も特性を抱えつつ、奮闘中です。

未経験SW実習生の末路!?

 私は、福祉職まったくの未経験から、社会福祉士の資格をとろうとしています。試験が来年2月なので、まだ受かってないやないかい、という話なんですが、自分のモチベーションアップのためにも書きます。

 なぜ社会福祉士を?というところなのですが、以前にも書きました、息子が自閉症で、世の中に息子のような、福祉のお世話になりきれない、境界知能で凸凹があって、という性質の人の役に立ちたいと、ふんわり思ったのが、きっかけなのです。だったら、デイサービスや就労移行支援などで働いて、児童発達支援士なり生活支援員や職業指導員なりを経験し、相談支援業務につくのが、社会福祉士の資格を取得するより先なのでは、と思いましたよ。

 社会福祉士は名称独占の資格なので、別に資格がなくても業務にはつけます。が、私自身は理論先行型で、ある程度の知識をつけた状態で働きたいというのと、私は今43歳で、だんだん体力や暗記力も全盛期に比べると衰えてるし、何より老眼やばいしで、そのあたりのことを考えると、勉強するなら今でしょ(古い)と勢いで目指すことになったのです。

 社会福祉士は目指すルートがいくつかあって、私は養成学校1年半と実習つきのコースです。

 で、ここからが本題で、何が言いたいというと、福祉系の学生ならともかく、たいした職歴のない福祉職未経験から目指すのは、本当にコミュ力がないと厳しいなあということ。

 コミュ力のなさを如実に感じたのが、スクーリングと実習でした。

 自分が小心者のせいなのかもしれませんが、社会的地位もないに等しい普通の主婦が、スクーリングなどでいっちょまえの発言するのは、非常に肩身が狭く、難しかったです。今思うとそんな構える必要もなかったし、相手をリスペクトしすぎるな、でしょうか、主婦であっても自分の目指す動機を肯定的に捉えられます。が、そのときは、とにかく自分に自信がなかったです。あるのは自閉症の子を小学校2年生まで育ててきたということくらいでしょうか。

 中でも辛かったのが、23日間の実習でした。

 実習先は障害福祉施設でした。就労継続支援B型と生活介護のあるところです。本当は就労移行支援を希望したのですが、社会福祉士の実習担当の資格をもつ人が、近隣にいなかったので、重めの障害者施設となりました。私はその中の生活介護に配属されました。

 生活介護の方は、コミュニケーションがあまりとれない方が多かったです。また、介護実習ではないので介助もできず、実習生がやることといえば観察と、一緒にパズルをするなどのコミュニケーションがメインでした。上述のように生活介護の方はコミュニケーションが難しく、昨日今日きた異分子に心を開いてくれる人も少なく、私なりに努力して同じ時間を共有するようにはしましたが、人によっては短時間では難しかった。職員さん自体は利用者さんを管理したり、記録とったり、利用者さんができないことはすべてやって、利用者さんや職員間でも時間をかけて信頼関係を築いてきているし、忙しそうでしたので、私でもできそうな掃除などのお手伝いもしたりしました。そ・れ・で・も・時間がゆ~ったりしています。なので、せっかちな自分にとっては一日が非常に長かったです。ちょっと寝そうになりそうなときもありました。

 一番辛かったことは、愚痴になりますが、聞いてください。一番辛いのは、時間の流れが遅いのでも、実習日誌でも、利用者さんとのコミュニケーションでもなく、生活介護担当の職員さん達です。女性だったので、彼女たちと書きます。彼女たちはどうも冷たく、聞こえよがしに私の悪口めいたことを言っていたり(思い込みかもしれないが)、マウントをとってきたり、全然ウェルカムムードじゃなかったことです。実習生相手だからそんなもんといえばそうで、自分から積極的に質問したり、お手伝いしようと努めましたが、終始アウェーでしたよね。なので、自身の動き表情や考えが非常に硬直的になってしまいました。学びたいことに集中しようと言い聞かせ、私はどでかいテキストをお守り代わりに、終始かばんにいれて持ち歩いていましたが、それすらも職員間でネタになっていたようです。まあデカい鞄をもってると、利用者さんの方が変に思うのもあると思いますがね。ああ、福祉の現場でもこんな感じなのか、福祉職員は天使だと思っていたのがある意味の偏見だったんだなと。

 あとあと予備校の相談援助実習のスクーリングで報告会があり、同じ就Bの実習でも楽しかったという人もいて驚きました。この差はなんなんだ、と考えました。その楽しいと言っていた方は、実習先がコロナ禍にもかかわらず、イベントをたくさんしていたようで、そこにたくさん参加させてもらったというのです。でも要因はそれだけではありません。その方は私よりも年配の方でしたが、落語をしているためかコミュ力が高く、なんだかんだで楽しい人なんだろうな、と思いました。私は見るからにおばさんプラスとっつきにくそうな見た目で、その上実習最後の方は疲れからか見境なく実習担当者や施設長にうっすら愚痴をぶちまけ不機嫌にさせてしまったり、ぐだぐだでした。事実コミュニケーションは落第にならないぎりぎりのCをつけられていました。。それには家で泣きましたが。

 以上、かいつまんで辛い話をしました。

 ええ、わかってるんです。 

 ただの主婦でなんのキャリアもない自分を、コロナ禍で受け入れてくれただけでも、ありがたいということを。それで、なんのキャリアもないならせめて、コミュ力が必要だろということも分かっているのです。だから、たとえ嫌な人間がいたとしても簡単に凹む豆腐メンタルや被害妄想しがちな考え方を先に治療したり一般的なコミュニケーション力を磨いてから、福祉士を目指すべきだったのでは。とも思いました。

 もちろんそれ以外にも実習担当者が学んでほしいことと、自分の質問事項がずれていたり、必要以上に勉強で出てくるワードを日誌に書いたり、間違ったことも書いたり、気をつかって空気に徹したことが仇になったり、いろんな改善点があります。

 でも、でも、実習に限っていうなら、もう終わって、やりきって単位とってるんですよね。どんな成績でもやりきったもの勝ちなんですよね。確かに心の傷は残ってますが、こうやって書けるくらいのエネルギーに変換できるようになりました。

 だから、もし今実習で大変な思いをしていて、たまたまここのページにたどりついた人がいるなら、実習は終わりはあるし、働くのはそこを選ばなかったらいいし、それでも学べることはたくさんあるしそこは感謝して、自分の至らない点は冷静に分析して後から改善してゆけばいいし、何より自分の強みを恥じずにしっかり出すことが大事なんだな、とアドバイスしてみます。でもまあ、みなさん、私より絶対に実習の成績が良いと思いますし、まだ合格して実務経験もないのにいっちょまえにアドバイスして、えらそうですね、私。そういうとこが私だめなんかなwww

 このように茨の道ははじまったばかりですが、まずは合格めざしてがんばります!