遠くに行きたい

自閉症児と自身も特性を抱えつつ、奮闘中です。

引越すことになりました

前々から、今現在住む行政の教育委員会の方針が合わず、

教育方針に合いそうな転出先を探していました。

ちなみに今我が家は賃貸で、家が狭くなってきたという事情もあるので、

いずれにしても引っ越しは必須でした。

どうせ引っ越すなら、教育方針が合いそうなところで

父親の通勤に支障のない範囲で探していました。

教育方針とは、大きく言うと

発達障害の子が、隅に追いやられず、マイノリティになりすぎないことです。

というのは、今住む市は、特別支援学級の生徒が

全生徒数約950人中10人ほどで、約1パーセントとなります。

県外(具体的には兵庫県)の他の市町村を調べると、

特支の生徒数は多いところだと全生徒の8パーセント近くになる市もあります。

これは何を意味するとか、と考えたところ、

発達障害(いわゆるグレーゾーンといわれる児童も含め)のお子さんが、

偏りなく各市町村に存在することということを前提にはなりますが、

私の今住む市は、特別支援学級に行きたくても、

マイノリティすぎて通えない、ということと

文科省の「特別支援学級の生徒は、週の半分以上は

特別支援学級で過ごすこと」という通達に従っているため、

半分も過ごすことにためらいを感じる親御さんがいるからかな、

と推測しています。

今度の転出先はその通達ではなく、市独自の方針、ひいては

府(具体的には大阪府)の方針を採用しているようです。

大阪府はインクルーシブ教育を推進しているようです。

これについては各記事やコメントを見ると賛否両論ありそうです。

ただ今後、特別支援学校→福祉的就労コースではないであろう

私の息子のような子にとっては、通常級で大半を過ごす時間も

大事になってくると考えおり、そのあたり柔軟にコーディネートできる

方針のほうが、しっくりきそうだと考えたからです。

世の大半の意見は、インクルーシブ反対だったり、

学校の方も名ばかりインクルーシブだったり、

文科省的にも、インクルーシブとは大義名分で、

単に特別支援の方に予算をさきたくないや、教員不足だったり

抜き差しならない事情があるかもしれません。

そういった事情を汲んでも、

障害児に対しての柔軟な方針を採用する文化が醸成されている

という点で、今の行政よりは、進化系なのではないか、と考えます。

あくまでも私の推察だし、最終的には理解のある

担任の先生やお友達によると言われればそれまでなので、

そこは私たち親のコミュニケーションも大事だし、

息子の人間性の部分も、最後は賭けの部分もあるなあ、と

思っています。